松です。ちょっと練習を兼ねて、WellMADEで紹介された
少女義経伝 弐の特典ポストカードの描写を。
 しかし、破壊力を競ってますね、義経弐の特典の絵は;

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「ふぅ、いいお湯だった」
 風呂から上がった九羅香は体を拭きながらそう呟いた。長い緋色の髪を丁寧
に乾かし、さて服を着ようかと思ったその時、急に外が騒がしくなった。何事
か、と手が止まった時、
「九羅香様、妖魔が出現しはしました!」
 と、叫びながら紅葉が飛び込んできた。
 一瞬だが、反射的に胸を腕で隠した九羅香は、その一言で気持ちを戦時へと
切替えた。
「なんだって!?」
「この館の周辺に、30を越える妖魔が出現!静様や与一様らは、すでに迎撃に
 出られました!」
「分かった、すぐ行く!紅葉も迎撃に回って!」
「はい、かしこまりました!」
 頷くやいなや、紅葉は身をひるがえして飛び出す。おそらく、鉾を取りに行
ったのだろう。
 それを見送ると、九羅香も急いで行動を起こした。
 服を着る間も惜しい彼女は、黒いアンダーウェアを身につけずにいつもの着
物を着て帯を締めると、太刀を手に飛び出したのだった・・・

 さて、その戦闘だが・・・当然、九羅香達が勝利した。
 ただ、アンダーウェアなしで戦った九羅香は、胸元が見えるわ、裾がひるが
えりそうになるわで、当人はともかく周囲は(はっきり言えば弁慶は)目のや
り場に困ったとか・・・

 また、戦闘終了後、九羅香の格好を見た楓が暴走して抱きついた。ついでに、
その胸に顔を埋めて甘えまくった。
 それを見た紅葉がこれまた暴走。妹の楓を引き剥がすと、そのまま術が飛び
交う姉妹喧嘩に突入した。
 この光景を呆然と見つめる九羅香に、静が笑顔で話しかけた。
「九羅香さん、ちゃんと服を着ないと駄目ですよ〜女性なんですから〜」
「・・・うん、そうだね」
 呆然としたまま、九羅香は素直に頷いた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 以上です。

 それでは、こんなところで。