松です。何故とはなしに少女義経伝inガンダムSEEDで思いついたネタが
あったので、落書きを・・・
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「与一様、それをお借りします!」
紅葉が言うが早いか、与一のバスターから超高インパルス長射程狙撃ライフ
ルをもぎ取って、迫り来る敦盛のレイダーに向けた。
「あはは!何を悪あがきを!」
敦盛は嘲笑と共に、デュエルとバスターに肉薄する。ミョルニル(破壊鎚)
で嬲り者にする気なのか、アフラマズダを撃っては来ない。デュエルにバスター
のライフルを撃てるわけがない、とたかをくくっているのだ。
「お願い、残っていて・・・」
迫り来るレイダーを視界の片隅に認めながら、紅葉はデュエルのデータベー
スからライフルの射撃データを検索していた。彼女の記憶に違いがなければ、
デュエルにもバスターの武器が使えるよう、射撃姿勢などの情報が入っている
はずなのだ。
「あった!」
目当てのものを見つけ、紅葉は歓声を上げた。その情報を利用して、ライフ
ルの照準をレイダーに向けた。チャージにかかる時間、デュエル自体のバッテ
リー残量からいって、ライフルを撃てるのは1回きりである。彼女は慎重に照
準の修正を続ける。
「死になさい!」
肉薄した敦盛がレイダーのミョルニルを振りかぶったその時!
「行きます!」
紅葉が発射ボタンを押し込んだ。その操作を受けて、デュエルはライフルの
引き金を引いた。
「なあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!?」
ライフルの砲口から放たれた閃光に焼かれながら、敦盛は絶叫した。艦艇を
も撃ちぬくライフルの前に、新型であろうと所詮MSにすぎないレイダーが耐
え切れるわけがない。一瞬で爆発四散した。
「当たっ、た・・・」
紅葉は照準時のプレッシャーで苦しくなった息の下で、あえぐように呟いた。
その声に呼応するかのようにデュエルはバッテリーが上がり、PS装甲の解除
を示す「色抜け」が発生した。
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それでは、こんなところで。