松です。書きかけのSSの途中シーンを抜粋・・・使わないかもしれませんけどね;
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「この、裏切り者!恩知らずが!」
海兵隊の裏切りに気づいたチベ級の艦長が罵った。
だが、シーマはそれを鼻で笑い飛ばすと、そのチベ級の艦橋に真上からガー
ベラ・テトラのビームマシンガンを撃ち込んだ。続けて、機関部に一掃射を加
える。それで十分であった。旧式化しつつある重巡洋艦は、それであっけなく
爆散したのだった。
「故あれば裏切るのさ、私はね」
シーマはそう皮肉っぽくつぶやいた。彼女ら、海兵隊は常に冷遇、蔑視、嫌
悪の対象であった。「汚れ役部隊」としてギレンの特に闇に属する命令を忠実
に遂行したがゆえに、である。
母艦であるリリー・マルレーンにせよ、ゲルググ・マリーネにせよ、海兵隊
は「提供」されたことはなかった。いずれも政治的な駆け引き(またの名を脅
迫とか、強請と言う)を駆使した結果である。
そんな彼女らにとって、デラーズやカトーの掲げる「大義」など、甘ちゃん
の戯れ言にしか聞こえないし、裏切ったところで痛くも痒くもないのであった。
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それでは、こんなところで。